高上設立の経緯

高上はもともと英検専門の塾として設立されました。英検2級から英検1級まですべての級で合格者がいます。

高上では生徒一人一人に徹底的に英単語を覚えさせてきたからこその結果だと言えます。

ここでは英単語をどのように暗記していくのか、高上の英語指導について説明いたします。

生徒自身が声に出す~単語帳の完成~

英語の授業と言ったらどのような形態を思い浮かべるでしょうか? 日本人の講師が、英文を黒板に書き品詞分解をして、訳を伝えていく。そのような形態を思い浮かべる方は多いかもしれません。

もしくは、英会話教室のように日本人数人と英語を母国語とする外国人講師が英会話をする、そのようなスタイルを思い浮かべる人も多いでしょう。

高上の授業は、この2つとも決定的に違います。英文を読むのは生徒自身です。講師は、発音と内容が分かっているのかの確認を行い、生徒が英語の音と内容を覚えるように指導します。教室内にいるのは、講師と生徒一人のみ。なので、音読をするときも恥ずかしがることはありません。英語音声も、繰り返し聞くことができます。生徒自身が、英語音声に続いて発音をできるようになってこそ、英語の力がつくのです。

そして、その英語がどのような内容で使われているのかを把握するのかが大事であるとの立場から、日本語訳にこだわることはありません。

高上では、単語帳の音声を使って、生徒自身が英語の音と単語帳の内容を把握することを目標に訓練していきます。たとえ週に1回1時間だけの指導であっても、単語帳を仕上げるのには通常3か月ほどで終わるのです。

長文対策~品詞分解は行わない。5文型など学んでいても意味はない~

一昔前まで、品詞分解は予備校業界を中心に非常に流行っていたと言えます。品詞が分解できるからこそ、英語が分かっていると主張する講師も多くいました。しかし、もうそんな時代ではなくなった。短い構文における、日本語訳ばかり問われていた時代では品詞分解もそれなりに有効だったのかもしれませんが、これだけ入試の英語が長文化した今、SVOCと英語を品詞分解することに有効性などありません。英語をたった5つの型にはめる意味もありません。

そもそも英語は言語であって、分解する対象などではないのです。

高上では、直読直解、英語を頭から読んでいき、帰り読みなどせずに理解できることを目指していきます。だからこそ、音声を使った授業を行い、生徒自身が英語を声に出すのです。

英作文は毎回課題に出す。

英作文が難しいのは二通りの場合が考えられます。

➀答えとなる内容は思いついたが、その英語表現が思い浮かばない。

②答え自体が思いつかない。(日本語で問われ、日本語で答えるのだとしても、答えられない。)

です。

➀に関しては、演習を重ね、分かりやすい表現と形式を覚えていくことで解決しますが、②に関しては厄介です。

例えば、

  • 「厳しくしつけることで、子どもに良い影響が出ると言えるか?」

という内容が英語で問われた場合、

10代の子どもが簡単に答えられるでしょうか?

そもそも自分たちがまだ他人をしつける立場になっていないのにも関わらず、そんなこと考えたこともないでしょう。

こういう場合はどうでしょうか?

  • お見合い結婚は有効か?   

これももはやなじみがなくて、さっぱりわからないかもしれません。

どちらも英検1級で過去の出題された内容です。英検1級の場合、5題中答えやすい1題を選べばいいので、こういう問題は避けることができますが、大学入試となるとそうはいきません。

高上では、そのような生徒に、現代文の知識をつけるという漠然とした方法を指導するのではなく、なるべく汎用性の高い答えを英語で言えるように訓練することでなんとか部分点をもぎ取るように指導していきます。

高上のリスニング対策

リスニングができない理由も大きく2つあります。

➀知らない単語が多いので、意味が分からない。(聞いた音声の英文を読んでも意味が分からない場合。)

②単語は知っているが、英語の音が聞き取れない。

➀の場合は、対策として語彙力を強化すればよいのですが、②の場合は少し厄介で英語の音そのものを理解していく必要があります。

センター試験の途中で導入されたリスニング試験ですが、国際化が叫ばれる昨今、英語を聴く必要性が高まったとされて、共通テストでは文法問題が消えて、リスニングが200点中100点の配点となりました。

こと共通テストに限って言えば、語彙レベルは抑えられているので、多くの受験生は②で困っている印象があります。

ただし、リスニングに関しては、1週間に1回、1時間英語を着たからと言って、簡単に上がるものではありません。

よって、高上では、YOUTUBE上に無数にある、英語番組の中から、生徒にあったものを選定し、それを宿題として課し、そしてその内容が理解できているのか、授業中に確認することによって、英語の地力をあげていきます。

英検にしても、共通テストにしても、TOEICにしても、リスニング対策はもう避けては通れません。英語のリスニング能力を上げること。1対1で教室に生徒が一人であるからこそ、高上ではそれぞれに適したリスニング対策が可能です。

昨今の英語ブームを見ていて思うこと

確かに国際化の時代なので、英語は分かっていたほうが良いでしょう。札幌にもインターナショナルスクールはありますし、帰国子女も増えました。リスニングの力が高い子どもたちは増えてきた印象です。

それにともなって、日本の英語試験もリスニングの力を要求されることが増えて、東京都の効率入試や小樽商科大学のように英語を話す試験が全国的に課される日も遠くないでしょう。

ただ、一方で、英語を将来使うこともない受験生にとって、頑張って英単語と構文を暗記して乗り切ることが可能だった従来の大学入試は鳴りを潜め、英語、特にリスニングが極端に苦手な受験生にとっては、苦難の時代に突入していると言えるのかもしれません。

私は、

『国際化の時代だから日本人は英語が使えるようになるべき』

などと声高に主張するつもりもなければ、

『英語など読めればそれでいいのだ』

などというつもりもありません。

私が高上の代表として掲げていることは一つだけ。

「私の生徒を合格させる。そのために英語が必要なのであれば、必要な訓練を施すに過ぎない。」

この1点につきます。

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高上代表 佐藤一行