条件付き確率の問題である。問題自体はかなり簡単なものだ。しっかりと文章を読み、問題を把握していけば完答にたどり着けるだろう。一見とっつくにくい問題であるので、受験会場では見た習慣に避けたという受験生もいたかもしれない。

この問題は医学に関係した問題である。検査の有効性を評価する値「感度」「特異度」というものが題材になっている。感度というのは、実際に病気を持っている人が検査を受けたときに、「陽性」になる確率。特異度は、実際に病気を持っていない人が検査を受けたときに、「陰性」になる確率。この問題はあまりに簡単なので類題がまた出されるというということはないだろう。医学部で使われる数学は統計学などという高校内容でいえば、数Aに当たる学問が扱われている。なので、最後1か月。多くの受験生があまり重要視していない数学Aの内容を教科書を一度見直してみてほしい。

受験生であればこの問題を見た習慣にアステロイドであるということをすぐにわかってほしい。

アステロイドは使い古された題材であるが、だからこそ完答してほしい問題である。

旭川医科大学の数学は問題の難易度はやや難しいといえる問題でありかつ典型的な問題といえるような問題が出題されている。きちんと勉強をしてきている受験生であればそれなりの点数が取れるだろう。しかしながら、すべての問題がやや難しいといえる問題であるために、時間内にすべての問題をこたえきることは簡単なことではない。解けるけど、ここまでというある意味勇気のある判断ができるひとが結果的に全体として高得点を取るだろう。

受験生は言われるまでもなくやっていることだと思うが、受験会場に行くまでに過去問で時間の感覚を身に着けておくこと。自分のなかでの時間配分をきめておいてほしい。