古文漢文。これを嫌う受験生は多い。ただでさえ英語の文法を覚えて、単語を覚えて、と言語は勉強しているのに

さらに今の日本語とはかなり異なった言語体系を学ぶのは、嫌な人には苦痛以外の何物でもないだろう。

英語はまだ世界言語となりつつあるから、学ぶ動機にもなるのだけれど、古文漢文は違う。

もはや受験のための産物だとしか思えない人もいるだろう。

ただ、考えてほしい。

私立の医学部など高いのだ。最低2000万円はすると思ってよい。

一方国公立の医学部や安いのだ。毎年53万円しかかからない。入学金も28万円で抑えることができ、私立医学部とは雲泥の差である

もし医者になりたいというのならばこれだけで立派な動機にはならないだろうか?

①私の古文漢文の勉強法

 私は現代文は運の要素も入っていると考える。もちそん、今回の文章は自分と合わなかったから、たまたま読みにくい文章が出たから、と間違えた原因を文章のせいにすることを肯定しているわけではない。しかし、自分と相性の良い文章が存在することも事実であり、現代文は博打のようだと言えるだろう。

 そこで、出来るだけ古文漢文で時間的にも点数的にも余裕を作り、落ち着いて現代文に

取り組むことが出来るようにしておきたい。

 私は、漢文(15分)→古文(15分)→小説(20分)→評論(25分)→見直し(5分)というように模試や過去問を使って自分の解きやすい順番や順番を見つけ、本番もこのように解いていた。

 また、古文と漢文では最低でもミスは1つずつまで、出来れば満点を取ることが望ましい。国語では1問あたりの配点が大きいため、注意力が必要である、

●古文の勉強法

 私は読解対策として、古文単語に加え、助動詞、敬語、重要な助詞を覚えた。問題文中に出てきたわからない単語などは出てきたごとに単語帳にまとめ、模試の前などに見直していた。覚えたなと思ったものは単語帳から外していた。

 古文が苦手という人はまず単語を覚えることから始めて欲しい。単語がわかればある程度の文脈が把握出来る。私は単語は学校で一括購入した単語帳を使っており、間違えた単語には付箋をつけて何度も見直していた。1冊で充分カバーすることが出来た。

 助動詞は意味と活用の仕方、接続の仕方を覚えた。接続の仕方は語呂合わせや替え歌があったりしたので活用していた。

 敬語はその単語が尊敬語、謙譲語、丁寧語のどれであるのか覚えることで、発言者や、発言の相手を理解することができる。

ここまではすべて覚えて欲しいが、助詞まで完璧にしようと思うととても時間が足りない。そこで、私はよく出てくる助詞の意味のみ覚えていた。助詞は問1の意味類推や文法問題、読解の手助けとなってくれる。

(例題)

2020年度センター試験(本試)

問1 (ウ)重なれるあはひ

①重なる様子

②重ねた風情

③重なった瞬間

④重なっている色合い

⑤重ねている着こなし

まずは問題を単語に分けてみると、重なれ/る/あはひ、となる。単語に分けたあと、それぞれの単語の品詞を考える。「重なれ」は動詞、「る」は助動詞、「あはひ」は名詞である。「る」の助動詞を識別するため、直前の「重なれ」の活用系に注目する。「重なれ」は「重なる」(四段活用)の已然形であるので、「る」は存続・完了の助動詞「り」の連体形である事がわかる。

「あはひ」①(物と物の)あいだ。すきま。

     ②仲。間柄。

     ③組み合わせ。つりあい。色の調和。

     ④情勢。形勢。

といった意味を持ち、今回の文脈では③の色の調和と判断する。これらをふまえ、訳してみると「重なっている色の調和」となり、解答は④重なっている色合い となる。

「あはひ」の意味を覚えていれば答えられる問題であるが、助動詞の意味も踏まえて1番ぴったりとくる解答は④である。このように、直接の単語の意味がわからなかったり、迷った時には助詞や助動詞の役が助けてくれることもある。

●漢文の勉強法

 古文に比べて漢文のほうが覚えることが少ないため、漢文はぜひ満点をとって欲しい。

漢文は出題される句形や漢字がある程度決まっているため、句形や語句を覚えることが必須である。これらを覚えれば読解問題も文法問題も解きやすくなるだろう。私は塾のテキストを使い、模試ごとに句形や重要漢字を覚え直していた。

 また、漢文は英語とSVOなどの構造が同じであるため、そのことを意識すると書き下し文問題が解きやすくなる。

(例題)

2018年度センター試験(本試)

問3(I)

「丈人不若未為相。」の書き下し文

まずは句形がないかを探す。「不若〜」、「未〜」の形に注目する。「未〜」は再読文字であり、「未だ〜ず」と書き下す。また、「未」は否定語であり、英語と同様に動詞の前に付く文字である。そこで、「為」は動詞であるとわかる。「為」が動詞である場合、下に続く文字は目的語であり、「〜と為る」と訳す。つまり、「未為相」は「未だ相と為らず」と訳す事ができる。「不若〜」は「〜に若かず」と書き下し、「〜に及ばない」と訳す、比較表現である。今回は「〜」に当たる部分が「未為相」のかたまりとなり、全体を書き下すと「丈人未だ相と為らざるに若かず。」となる。