順天堂大学合格体験記①(方式編)

医学部には数学が必須。数学なしで受けられるのは、帝京と川崎だけである。そう思ってはいないだろうか？実はそれは正しくはない。順天堂は数学がなくても受験できる。

もっともセンター・一般併用の話だが……。

私立医学部奮闘記

順天堂は、私立の医学部としては非常に有名な部類に入り、卒業までの学費もその中ではそこまで高くないと言われる（2000万程度）

受験層も多岐にわたり、理Ⅲのすべり止めて受けてくる学生もいれば、順天堂が第一志望の学生も少なくない。

私は、もちろん北大の医学部が第一志望だったが（https://kojosaikoigakubugoukaku.com/2020/05/07/%e4%b8%8d%e5%90%88%e6%a0%bc%e4%bd%93%e9%a8%93%e8%a8%98%e2%91%a1%ef%bc%88%e6%b5%aa%e4%ba%ba%e7%b7%a8%ef%bc%89/）

今思うと、慶応の薬学、順天の前期と後期、そして北大、とスケジュール的にも偏差値的にもかなりきつい受験の闘いをしてきた。

そもそも北大の医学部は、標準的な問題を比較的少ない時間で数多く解かせてくるタイプの大学であり、癖のある問題を出してくる順天や慶応などとは

相性があまりよくないとされる。

そんな中、私は闘い始めたのだった。

私は2020(令和2)年度の順天堂大学を受験した。一般A方式と、センター・一次独自併用という2つの方式で出願し、一般A方式は補欠合格、センター・一次独自併用では合格した。

これから私が受けた2つの方式について紹介したいと思う。

一般A方式

一般A方式の定員は63名。

英語、数学、理科〔2科目〕の3教科4科目で一次試験合格者を選抜し、小論文、面接、一次試験結果の成績に基づいて、二次試験合格者を選抜する。

一般A方式にはセンター試験の点数は一切含まれない。

2020年度の試験日は2月4日であり、センター試験から2週間ほど経過していることになる。

2月4日に学力試験と小論文の試験をすべて行う。

この2月4日に受けた学力試験はすべての方式における学力試験と共通のものとなる。

つまり、どれだけ順天堂大学の試験方式を併願しても学力試験を受けるのは2月4日の1回きりである。

しかし、注意してほしいのが、2月4日に学力試験と同時に受ける小論文は2次試験に含まれるということだ。

１次試験の合格発表は学力試験のみで評価され、二次試験は維持試験の結果も含め、小論文、面接も併せて評価される。

一般A方式の配点は、数学１００、理科２００(１００×２教科)、英語２００と英語重視となっている。

一次試験の合格発表は2月11日であり、面接は2月13～15日のうち、1日である。

そして、二次試験の合格発表は2月21日、入学手続締切は2月27日である。

二次試験の合格発表が国公立大学の前期試験前であるため、順天堂大学を第一志望にしている人は国公立を受けないという人もいるだろう。

センター・一般独自併用

センター・一般独自併用の定員は15名。

また、センター・一般独自併用入学試験では、大学入試センター試験の5教科7科目（国語、地理歴史・公民〔1科目〕、数学〔2科目〕、理科〔2科目〕、英語）(国公立大学と同様)に加え、本学の一般独自試験の2教科2科目（英語および理科）で一次試験合格者を選抜し、小論文、英作文、面接、一次試験結果の成績に基づいて、二次試験合格者を選抜する。

センター・一般独自併用は数学の含まれない珍しい方式である。

学力試験の配点は理科100点(50×2教科)、英語200点であり、やはり英語重視。

さらに2次試験では小論文、面接のほかに英作文が含まれており、このことからも順天堂大学は英語を重視していることがわかる。

そして、先ほど述べたように、1次選抜にはは2月4日に受験した試験が用いられている。

しかし、2次選抜で評価される小論文、面接は方式ごとに異なっており、それぞれの方式で受け直さなければならない。

また、センター・一般独自併用では、2次試験に英作文が加わることが特徴として挙げられるだろう。

小論文、英作文の試験日は2月28日、面接は2月29日もしくは3月1日であり、どちらも国公立大学の前期試験が終わってからの受験となる。

2次合格発表が3月6日、入学手続締切は3月11日である。

国公立大学前期試験の合格発表は東大・京大が1番遅く、3月10日。

このことを考えると国公立大学前期試験の結果を見てから入学手続を行うことができるため、入学金を無駄に払う必要がなくなるのだ。

意外と知られていない順天堂のセンター・一般独自併用。定員は15名と狭き門ではあるが、数学は苦手だが英語はできるという方や、出来れば国公立医学部に進学したいが私立も受けないと不安…という方にお勧めである。

順天堂の問題についてや、受験した感覚は次のブログで紹介する。