私は北海道大学医学部医学科に現役合格した者である。今回は、医学部や旧帝大入試の物理の対策について書きたい。

他の科目との違い

物理は高校1年生から物理基礎という形で授業を始める学校が多いとは思うが、入試対策として勉強するのは多くは高校3年生になってからだと思う。しかし、数学や英語などとは異なり、1,2年生では模試などでの出題はほとんどなく、また2年生までに数IIIまで終えている学校もあるとは思うが、物理を全範囲終えている学校はないと思う。つまり、物理にかける時間は高校3年生になってから増やさなければならない。

入試に太刀打ちできないのでは?

私の場合は高校2年生の時、学校の定期試験で物理の点数が良くとれており自信があった。高校2年生の冬にいざ入試問題を解いてみると、驚くほど点数が取れていなかった。物理が得意だと思い込んでいた自分には大きなショックであった。しかし、まだ3年生も始まっていない時期であったため、勉強するのには決して遅くはなかった。そこで、どうして点数が取れないかが高校3年生の春に早速分かったのだった。今振り返ると、そのような早い時期に原因を知ることが出来てとてもよかったと思っている。では一体どのようなことが原因で入試問題に太刀打ちできなかったのか。

それは一言で言うと基礎ができていなかったのである。ここで、「基礎が大切だという話はみんな言っているけど自分はできている」と思うかもしれない。私も自分は基礎が出来ていると思っていた。高校2年生までは物理の力を試す唯一の場所が学校の定期試験であって、そこでいい結果が出ていたら自分はできていると思い込んでしまいやすいし、私以外にも多くの人が陥ってしまうと思っている。

では、なぜこのような現象が起きてしまうのか。それは、学校の定期試験が公式に代入するだけで解けてしまうからだ。それだけでなく、学校の問題集も公式を覚えさえすれば解けてしまう。それに慣れてしまった結果、物理は公式丸暗記でいけると思い込んでしまった。つまり、基礎=公式丸暗記だと思い込んでしまっていたということだ。しかし、旧帝大や医学部レベルになるとそのような勉強では歯が立たない。では旧帝大や医学部レベルでも太刀打ちできるレベルの「基礎」とはどのようなことか。

入試レベルでの基礎とは

それは理解しているかである。物理が良くできている人は自分がどのような計算や考えをしているのかをよく把握している。物理が苦手な人は、いままで解いてきた問題と設定が少し違うだけで頭が混乱状態になり、空白のまま提出してあきらめてしまう。あるいは適当に公式の中に問題文で出てきた数字や文字を代入して何とか解答するがほぼ点数が発生しないという状況になる。当然、模試の問題や入試問題を作る人はプロであるのだから、本当に理解しているかを問える問題を作成する。なので、公式に適当に代入して答えられる問題はかなり少ないと思う。確かに公式に代入すれば解ける医学部や旧帝大の入試問題も存在する。しかし、周りの受験生とどこで差を付けたらよいか考えてみよう。そう考えたときに、公式に代入すれば解ける簡単な問題もあるが、そのような問題は周りの人が皆点数を取れてしまい、差がつくのはそのような簡単な問題ではなく、深く考えないと解けないような問題であろう。つまり、公式を問うような基本的な問題は満点を取るのだが、そうではなくて難易度の高い、受験生に考えさせるような、差がつく問題でこそ得点するかしないかが合否の分かれ目であり、そこで得点するためには物理を「公式暗記」ではなく、「理解」しながら学習していく必要があるのだ。

では、ただの「公式暗記」と「理解」の違いとは何だろうか?「公式暗記」から「理解する」になるには、それは、公式が経験的に分かった経験則なのか、それとも異なる式から導かれた式なのか、あるいは定義式なのかを理解することであると思う。つまり、公式を深く考えることが大切である。また、高校物理の範囲は日常で観測できることが多いのだから、日常生活に置き換えて考えることも重要である。

まとめ

医学部や旧帝大のようにレベルの高い大学を目指すためには物理においては「基礎」が大切であり、その基礎とは、深く理解して、実生活における諸現象に照らし合わせて理解を深めることである。そのような勉強方法により、物理が適当に公式に代入する作業ではなく、理解しながら解き進められるものに変わると思う。

著者

北海道大学医学部医学科に現役合格した者である。医学部や旧帝大にどのようにしたら合格できるのかを自らの経験を元に考察している。医学部と旧帝大への〇〇シリーズを作成。今回は数学に続き第2弾である。