こんにちは。うさぎです。

 

先日、文部科学省の発表で、医学部受験において、女子の合格率が男子の合格率を上回ったというニュースを目にしました。

私は2014年、2015年、2016年と医学部に挑戦しました。

東京医科大学の裏口入学に端を発した医学部における、入試不正問題が2018年に世間をにぎわせ、やっと医学部、医学界にも男女平等が浸透していると感じます。

 

依然、男子のほうが多い

2021年度の入試において、医学部における合格率が男子よりも女子のほうが高くなったというニュースが報じられた。しかしながら、これはあくまで合格率。受験生に対して、合格者がどの程度いるかという割合である。医学部において女子の数>男子の数となったわけでは決してない。数で言ったら、依然男子のほうが多い。

そもそも、医学部は文系、理系の区分としては、理系である。数学や理科が必要となってくる。大学受験において、理系であれば、理科は物理、化学、生物の3科目から2科目を選ぶのがほとんどである。医学部なのだから、生物は必要でしょと考えがちであるが、実際は、物理化学(通称ブッカ)の選択をする人が多い。生物は少ない。また、生物は医学部の得意分野であり、入試問題も生物の難易度がやたら高かったり、マニアックな問題も少なくない。

皆さんにも、高校時代を思い出してほしい。理系クラスの男女比を。女子高、男子校は今回考えないとして、40人クラスで女子は10人に満たないということは珍しい話ではない。

 

女子差別最終世代

2018年に多くの大学で医学部入試における女子、年齢差別が問題となり、調査が行われ、大学によっては対応に追われた。データが残っている過去2年分の入試を対象とする大学が多く、私が受験した年はギリギリ入らなかった。差別入試が行われたが、救済のない最後の世代である。不満はあるが、過ぎてしまったことは取り戻せない。私は、第一志望である北海道大学に入学し、医学生としての日々を過ごしていたので、この問題には、過去に当事者であったというくらいで、なにか特別行動を起こすこともなく、こういったブログを書いているくらいであった。

なによりも、医学部受験において女子や年齢差別、同窓生の優遇などがあることは、受験生の時にすでに知っていた。医学部受験生は、それらを換算して受験校を選んでいた。受験において点数は開示されないが、それまでの模試の成績などから考えて、女子や浪人期間の長い受験生が受かりにくい大学があるというのはわかっていた。なによりも、医学部受験にいて欠かせない面接において、女子や浪人期間の長い受験生が露骨に圧迫面接をされたり、女子であることがデメリットであるような質問を受けたりするというのが、事実としてあたった。私も実際に面接を受け、それを感じた。

不正入試を行っていると判定された大学をいくつか受けたが、それらの大学は決まって面接での受験生の扱いがひどい。私自身が受けていない大学であっても、不正が認められた大学の面接は、評判がよくなかった。

 

日本医科大学での面接

私が受けた大学の一つに日本医科大学がある。慶応義塾大学、慈恵会医科大学と並び、私立大学医学部の御三家と呼ばれ、私立の医科大学としては、日本で最も歴史がある。

日本医科大学での面接は、グループ面接と個人面接の2つがあった。グループ面接は試験官は開始と終了をいうのみで、基本的にみているのみである。一方、個人面接は受験生一人に対して3人の試験官で行われる。私たちが面接と言われて想像するスタンダードなタイプの面接である。もう6年も前のことなので、内容までは覚えていないが、穏やかな感じで嫌な思いをせずに終了した。そんなの当たり前だろと思うかもしれないが、それまでの大学では「女子だけど、子供を産んでも働けるか。育児と仕事どう両立するか」などの女子限定の質問や、パーテンションで区切られただけで面接室で隣の受験生の面接がうるさく面接事態の環境がよくないものなどを受けてきた身としては、ずいぶんと品のある面接であった。生意気なことを言うと、品がいい面接であった。不正を行っていた大学は、品が悪い面接だった。試験官が腕を組む、真っ直ぐ座らないなど。また、私の北海道大学の同級生に、東京医科大学を特待生で合格した人がいるが、明らかに、合格と決まっているような質問内容(入学後の住居、通学方法など)を受けたという、一方、繰り上げで合格した人は圧迫されたなど露骨に態度が違うそうだ。

 

東京信仰

私は、日本医科大学に合格をもらい、北海道大学の抑えとして入学金を納めた。結局、北海道大学に合格し、日本医科大学には通わなかった。この年、日本医科大学の入学者の男女比は、ほぼ1:1に近かった。

合格後に予備校の先生と話した際に、日本医科大学にも合格していたと言ったら、『日医(日本医科大学)のほうが(北海道大学より)いいのに』と言われた。大学の同級生と話した際も同じようなことを言われたことがある。

学費などを考えれば、当然国立大学である。しかしながら、先生や大学の同級生がそういった理由もわかる。地方の国立大学より、東京の私立大学という考えである。東京出身の学生にこの考えを持つ人が多い。過剰な東京信仰。駿台予備校の医学部専門館である市ヶ谷校舎に通っていた際に、成績上位勢(特に男子)がよく言っていた言葉が『都落ち』だ。東京の開成高校出身の友人がいるが、開成は特にこの考えの人が多いという。

北海道大学医学部の学生の出身高校は、2大派閥として札幌南高校、北嶺高校。その次に札幌北高校であり、これらの高校出身の学生が学年の半分近くいる。旭川医科大学の学生として一番多いのは、旭川東高校である。これは北海道大学にのみならず、全国の国立大学に言えることではないか。もちろん東京でも同じことが起こる。東京には、優秀な高校特に中高一貫校が多い。医学部を目指す学生が多い。

ただ、東京にある国立大学医学部は東京大学、東京医科歯科大学とどちらも医学部として最高難度だ。そこに行けない人が選ぶのが、千葉大学や横浜市立大学であるが、横浜市立大学は学部が医学部を含む5学部のみであり、それを嫌がる人もいる。ただ、この4大学では都内の医学部受験生があぶれる。もちろん、これらの大学は全国から優秀な学生が集まる。あぶれた都内の医学部受験生の受け皿となるのが、私立大学医学部である。東京にとどまりたい優秀な学生が、偏差値を押し上げる。

偏差値だけでは見えないもの尺度があるのだろう。