札幌の医学部専門予備校、高上。

受験1年目においては 東北医科薬の医学部の合格者が出て、 受験2年目においては北大の医学部の合格者が出ました。

最終的に鍵を握ったのは数学の演習であったと言えます。

ここでは医学部の数学をどのように伸ばしていったのか 少し詳しめに話します。

数学は受験において最も重要な科目である。

最初に断っておきますが数学が苦手で仕方がない、数学を受けたくないと言うのであれば、 医学部受験はほぼ不可能となってしまいます。

(日本において数学なしで受けられる医学部は帝京大学と 川崎医科大学の2校のみ)

医学部を目指すということはイコールで数学の猛勉強を意味すのです。

数学を勉強するようでよくある勘違い

① パターンに当てはめて解き方をたくさん覚えていれば何とかなると思っている。

これは非常によく見られる間違いです。 一口にパターンに当てはめると言っても、なぜそのパターンに当てはまっているのかきちんと理解していれば問題はありません。 実際にはその理解を伴わずになんとなく見た目だけで解き方を当てはめようとするから全く応用が利かないのです。 暗記量ばかり増えてしまいます。

きちんと考えるという作業をせずに解き方を暗記してパターンにはめる。

これは数学の学習において逃げに過ぎないということを肝に銘じておきましょう

②わからなかった時にはすぐに答えを見てしまう。

医学部を目指しているのに問題が解けないと不安だという気持ちはよくわかります。 ただし数学においてわからないことと対峙せずには力などつかないのです。

ただここでひとつ注意があります。

知っているのに解けないのか、知らないのに解けないのか。

必要な知識もないのにただただ闇雲に粘っていてもそれこそ非効率であるというもの。

教科書に立ち返りきちんと公式の成り立ちや定義を確認いたしましょう。

知識があるのに解けない場合に 自分の力で考えてこそ力がつくのです。

③ 一つの問題集を何周も繰り返していたらそれだけで力がつくと思っている。

これも非常によく見受けられる 間違った学習法です。

数学において必要なことは何回繰り返したかではありませんきちんとした理解が伴った学習であるのかどうかです。

例えば数研の非常に有名な実戦問題集。

これを5周したからと言って北大医学部の数学において必ず合格ラインに乗るなどという保証はありません。

むしろ私が問題視しているのはその5周するという行為が目標となってしまい1題1題をきちんと考えることなく 進めてしまうということです。

インターネットの掲示板一つ見ても何々を何周したのに落ちたなどという嘆きに近い書き込みがよく見受けられる気がします。

声を大にして言いますが、 思考を伴わない5周よりも思考を伴った半周の方がよほど力がつく。

それが数学なのです。

④ プロの解く姿を見て喜んでいる。

これも非常に多く見受けられるのですがプロが鮮やかに予備校などで磨いている姿を見ても計算力など決してつきません そのプロも、 自分で 試行錯誤して問題を解き続けたからこそそのように鮮やかに解けるようになっているという事実を決して忘れないようにしましょう。

正しい数学の学習法とは?

それでは医学部に入る上で正しい数学の学習法とは何なのでしょうか?

① 教科書の学習は2年生の夏までに数学Ⅲまで終わらせておく。

学校の教科書が 配布される時期が遅いのであれば、書店にもある数研の体系数学がおすすめです。全ての問題に対する答えがきちんと載せてあります。

数学は最重要科目であり、 数学3の出題頻度が医学部においては半分を超えるのが当たり前である現実を考えると、数学3までを 高校2年生の夏までに終わらせることは 非常に有益であると言えます。

高上では、体系数学を 高校1年生2年生を対象に体系数学を 使用して学校の先取り学習も行なっております。

教科書を学習するたい大事なことは公式の導出はや定義の理解です。

② 計算演習と 問題演習の区別をつける。

多くの 受験生は単に大学の過去問を解くだけで計算力もついてくると思っています。

もちろん計算力はつくのですが、 大学入試の数学は非常に制限時間が厳しく設定されていることが多いので、 計算練習は時間を測って全範囲くまなく行っていくことがとても重要です。

また、すでに習った範囲 計算練習をしなくなった時には力が落ちてしまい、 時間があくと公式から何から何までまるっきり忘れてしまう現役生も多いので 計算練習は毎日行うということは心がけておきましょう。

さらに言いますと計算練習を普段を行っていると、 もしや本番などで、 式を導いた時に自分の計算力でそれが最後までたどり着けるのかたどり着けないのか自分で理解できるようになってくるのです。

綺麗な解法が思い浮かばない時にも計算力で押し切れることもあります。

合格を左右する計算力の練習は、 難しい二次試験の問題と分けて、毎日行なっていきましょう。

③ 標準問題を解ききる力を最優先してつける。

受験において合否を左右するのは標準問題だとよく言われています。

東大や京大でさえ、 全問が難問であるなどという出題はありえません。

また標準問題を解ききれ力を持っていればやや難しい問題にもかなり対抗できるのです。