私立大学医学部受験の心得

どうもうさぎです。

最近生徒を指導していてふと思うのですが、今年でセンター試験が終わる。私が受験をしたのはもう4年も前のことなんだなと思います。

ですが、近くで受験生を見ていると自分の受験のことをまるで昨日のことのように思い出すことができます。今回は私立大学の医学部を受験するにあたって心構えを書いていこうと思います。

センター試験が終わると、私立大学の受験が始まる。医学部はほかの学部よりも少し早く、1月の下旬から始まる。早稲田大学や慶応義塾大学が2月の初旬から中旬にかけて試験を行っていることを考えると早いのがわかる。

理由は試験が2段階(筆記試験と面接試験)だからであろう。

北海道の医学部受験者に特徴的なことで、①私立大学を受験しない人の割合が多いこと、②岩手医科大学を受験する人が多いことが挙げられる。

なお、現在では東北医科薬科大学も札幌の受験ができる。

北海道大学医学部に入って、この二つを強く感じた。北海道大学しか考えてなかったから後期日程はどこにも出願しなかった(北海道大学医学部医学科は前期日程でしか募集がない)などという人が珍しくない。

岩手医科大学を受ける人が多いのは、私立大学の医学部の中で1次試験である筆記試験を札幌で受けることができる唯一の大学だったからである。

正直、偏差値だけだと岩手医科大学は医学部の中では下の方である。学費が6年間で約4000万円。私立大学の医学部は学費と偏差値に相関関係がある。私立大学の医学部の6年間の学費は平均3500万円。岩手医科大学の学費が高いことがわかる。その分、偏差値も下がる。

もう少し偏差値の高い≒学費の安い私立大学の医学部を受験するという選択氏はあまりないらしい。

これらは北海道の医学部受験生に特徴的である。

ただ、北海道の受験生がこういう特徴を示すのも納得ができる。

多くの私立大学の医学部は、東京で1次試験である筆記試験を行う。そして、2次試験である面接試験はその大学で行われる。

北海道は東京に行くのに、飛行機を使わないといけない。日帰りで行くことは難しい。また、1次試験を突破したら2次試験でその大学まで行かないといけないのである。これでは、時間もお金も膨大になる。

岩手医科大学であれば札幌で1次試験(筆記試験)を受け、それが通れば岩手に面接を受けに行く。時間はかかるが許容範囲内といったところなのだろう。

もちろん、東京に受験しに行く受験生もいるだろう。

東京で私立大学の医学部の1次試験(筆記試験)が行われる場合、五反田のTKCビルというビルがよくつかわれる。貸会場であり、3000人もの受験生を収容できる。私立大学で医学部をもつ大学は、単科の大学で小規模な大学が多い。そのために、大学で3000人もの学生を収容することは難しく、貸会場を借りて1次試験を行う(日本大学などは規模が大きく、3000人を収容可能なので1次試験も大学で行っている)。

TKCビルは五反駅から徒歩で20分程度のところにある。私も何度もこの道を歩いた医学部受験生にとって、この道のりは受験の苦い?思い出の一つともいえる。

五反田駅からTKCビルの間では、いろいろな予備校がお菓子、消しゴム、ペン、カイロなど様々なものを配っている。帰り道では解答速報や塾のパンフレットが配られている。医学部専門の予備校の多さにいつも驚かされた。

TKCビルは先ほども言ったように3000人もの受験生を収容可能である。そのために、暖房の効きが悪かったり、トイレがとても遠いうえにかなり並ぶ、場所によっては掲示や時計が見えないなど、快適な空間ではないのは確かだ。

机は長机に二人で座ることが多い(学校によって異なることもある)。隣の人との距離は近くはないが、相手が机をゆすればもちろん揺れる。受験中、隣や周りの人が気になって集中できなかったという経験がある人もいるだろう。机を揺らす人ややたら大きな音で解答を書く人、鼻水をかみ続ける人、そういった人はどこにでもいる。そういった人は受験会場にいけば必ずいる。近くに座ってしまったらもう我慢するしかない。つらいとは思うが気にしてしまったら相手の思うつぼだ。そんな姑息な手を使う受験生に気をとられてはいけない。

トイレではさっきの問題簡単だったという話をする人達がいる。これも姑息な心理戦なのだ。待つ時間が長いからこそそういうことをして人の心を惑わせてくる人がいる。
こんなことをして周りの足を引っ張るだけで結局受からない 。受験会場で見かけても気にしてはいけない。または、そうなってはいけない。そう話し込む時間があったら、単語一つ、自分の過去に間違えた問題一つ見直す方がずっと有意義だ。

私立大学の医学部の受験は体験した人にしかわからない大変さがある。

合格して特に思い出深い3校について合格体験記をかく。

①2016年新設、初めての受験となった東北医科薬科大学

②実力相当校、挑戦校であった日本医科大学

③余裕校、抑えとして受けた埼玉医科大学

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