②合格体験記(浪人編)

浪人することになった私は地元にある名古屋大学医学部を目指すことにしました。そして、まず自分が不合格になった理由を探すことにしました。見つかった問題点を大まかに言うと…

①集中力がない

②数学ができない

③センターが取れていない

です。

①集中力がない

私はとにかく集中力がありませんでした。問題を解きながら他事を考える癖があったのです。

周りの人から見たら一見集中しているように見えますが、本人は心ここにあらず…という状況です。

これでは問題を解いている意味がないし、効率が悪いと思い、どうすればよいのか考えました。

そこで、私は心の中で自分と対話することにしました。

例えば「あなたは筆算が苦手だけど間違えてないですか?」「この公式 を使うときの条件は何ですか?」など自分で先生と生徒の2役を演じており、こうすることで思考のすべてがその問題に集中する事ができました。

これは集中力を高めると共に、問題の本質を理解することに繋がったと思います。

②数学が出来ない

現役時代の私は数学が苦手でした。その理由は復習不足と演習量不足だったと思います。

学校の授業、塾の授業、自分で進めていた参考書といろいろな問題に手を出しましたが、すべて中途半端に終わっていました。

数学が苦手だとどこの大学にも受からないと思ったので浪人してからは特に数学の苦手克服に努めました。

河合塾は生徒が予習をし、授業で解説という形式でした。

基礎を1から復習をし直そうと決めた私は、徹底的に復習することにしました。

間違えた問題は授業を受けたその日に1回、その週の土日に1回、大きな休み(夏休みや冬休み)に何も見ないで解けるまで何週もしていました。

また、河合塾のテキストにプラスして「数学問題集」(河合出版)を進めていました。私は川私塾の出版する問題集の解説が好きだったので、河合塾シリーズで固めていましたがどの問題集を選ぶかはそれぞれの好みでり、どれを選んでも本質は変わらないと思います。

数学に力を入れていたこともあり、次第に数学が出来るようになっていきました。夏休み明けに実施される第三回全糖記述模試では数学満点を取ることができました。

③センターができない

私はセンターがすっっっごく苦手だったので、11月頃からセンター対策を始めました。

実際のセンター試験とマーク模試では難易度に差があるように感じたので、センター試験の過去問を使って対策をしていました。

どの教科も実際の試験時間から10分減らした状態で解き、残りの10分は見直しに使っていました。 

結果は799点。830点ほど取れていたら名古屋大学に出願しようと思っていましたが、足元にも及ばなかったので、第2志望にしていた北海道大学に出願することにしました。

センター後は赤本を一通り解き、苦手な分野や出来なかった所は問題集に戻って復習していました。英語の自由英作文は他の大学の過去問を使うなど、様々なテーマに触れていました。また、河合塾の講師に添削をお願いするなど、答案の書き方を練習しました。

雪の影響で欠航になる可能性も考え、試験日の2日前から現地入りしていました。予想以上の寒さに驚きました。試験の前日は河合塾札幌校で自習をさせてもらいました。

試験本番では例年よりも数学が難しかったと感じ、しかも絶対に得点しなければいけないような問題で計算ミスをしたのでとても焦りました。もしかしたら落ちたかなと思っていたので発表の時まで憂鬱な気持ちで過ごしていました。

そして迎えた合格発表。自分の番号を見つけたときは心からほっとしました。自分のやってきたことは無駄ではなかったなと思い、感慨深かったです。

浪人時代の参考書

浪人時代に使っていた参考書は、河合塾のテキストに加え、

英語;ターゲット1900(3分の2ほどしか終わっていませんが、黒字の派生語まで覚えました)

化学;重要問題集、標準問題精巧、科学の新演習(すべて苦手な分野のみ)

物理;名門の森

国語;重要古文単語340

です。基本的には河合塾のテキストを中心にして進めました。

私立受験について

私は2浪はメンタルやモチベーションが持たないと感じていたので、1浪までで決めようと思っていました。

私が受けたのは昭和大学医学部医学科、順天堂大学医学部医学科の2種類の方式、慶應大学薬学部、同志社大学のセンター利用です。

一番最初の試験は昭和大学でした。当時の計画としては、昭和大学に合格して残りの私立は受けないというものでした。

しかし、昭和大学は1次試験すら通りませんでした。今までの模試ではすべてA判定だったため、とても驚き、不安になりました。しかし、1度不合格になったため、目が覚めたような気持ちになり、気合が入りました。

続く順天堂大学の1つ目の方式は補欠合格でした。この時点で合格していれば残りの私立は受けなくてもよかったですが、繰り上がらなかった時を考え、結局私立はすべての大学、すべての方式を受けることとなりました。

医学部の試験では2次試験まであり、現地までかなければなりません。結果的に私は国立の2次試験前に5,6回ほど東京と地元を往復しました。

これは体力的にも精神的にもつらい部分はあり、本命の国立で力を発揮できないのではないかという不安もありました。また、私立医学部はセンター直後に行われる学校も多いので、注意が必要です。

私立受験を検討している方は、受験校の数、日程、場所などにも考慮するといいと思います。

最終的には順天堂大学はもう一つの方式で合格し、慶應大学、同志社大学に合格しました。

最後に

ここまで読んでくださってありがとうございます。私なりのやり方でしかないですが、少しでも受験生の参考になればいいなと思います。応援しています、頑張ってください!

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