夏も終わって~受験生の秋の過ごし方~共通テストと二次試験の勉強をどうするべきか。

みなさんこんばんは。高上代表 佐藤一行です。

8月も終わり、もうすぐ受験シーズンも幕を開けます。学校に行ってみて、一学期までふざけていたはずの同級生の目の色が変わっていて驚いた人もいるでしょう。本日は、この時期に陥りがちな謝った勉強法と、その対処法について語ります。

二次試験対策ばかりに走る。

これから模試ラッシュが始まります。冠模試がある大学を除き、二次系の本格的な模試をこれから受ける受験生も多いでしょう。頑張って勉強したはずが、その難易度に心を折られる気持ちになる受験生もいることでしょう。そこでよくありがちなのが、二次試験対策一色になることです。気持ちはよくわかります。二次試験の方が共通テストよりも難しいですから。しかし、共通テストの方が先に来るのです。

数学に関しては、二次試験をきちんと勉強していけば、共通テスト対策になると思われがちであり、大体、偏差値で言うと駿台全国で75を超えるあたりからその考えは正しくなるのですが、河合の全統記述で70くらいで共通テスト対策を怠ると思わぬ失敗が待ち構えています。河合の全統記述で70だったはずの受験生が同じ模試で偏差値60くらいで、しっかりと共通テスト対策をした受験生に本番で逆転されることなど一定数はあることなのです。

よって、共通テスト対策はきちんと行いましょう。二日に一回、1Aか2Bのどちらかを時間を測って解き、解けなかった部分は解き切った上で、自己採点の対象外にする。

こうすることで、二次試験にも通じる勉強ができるのです。

問題はセンターの過去問でも構いません。今年度の共通テストは、今年の共通テストよりも簡単になることは確定的とは言っても平均点が7割になるような難易度にはならないでしょう。

高上では、共通テストの重要性から、例年、教室で徹底的に演習を行っています。ベクトルが苦手ならベクトルの問題を中心に。(微積の問題は混ぜる。)数列が苦手なら数列の問題を中心に、など、生徒一人一人の能力に応じて、一人一人にプリントを作成しております。

 

国語を軽視する。

これもありがちな話です。模試では取れているから本番でも取れるだろうと高をくくってしまう場合。古文漢文はきちんと力をつければ、得点は安定しますが、模試の現代文と本番の現代文はどうしても傾向が違ってきます。そして、現代文は筆者自身が問題を解いても間違うということがある現状を考えると、受験生が全問正解していくというのは非常に難しいです。よって、古文漢文は必ず安定させましょう。国公立医学部に入りたい学生は、特に共通テストの国語で落とすわけには行きません。私立に行くのか、国立に行くのか、もっと言えば、国公立一本の医学部受験生の場合、国語の出来によって、医者になれるかどうかさえ決まってしまう。そんな現状をきちんと踏まえて、古文漢文はしっかりと固めておきましょう。Z会の問題集は、本番で問題を的中させることもあります。有効活用することです。

高上には国語の講師もおりますので、不安な方は遠慮なくお問い合わせください。漢文を除き、国語は通常すぐには成績が上がりません。

 

社会の暗記を後回しにする。

これも非常に起こりがちです。理系の受験生であっても、地理で高得点で高止まりしている例などは結構あるのですが、その逆も然り。理系の勉強ばかりしていたばっかりに、日本史がさっぱりであるという受験生もいるのではないでしょうか?

楽しい理系の勉強に比べて、つまらない社会。100点しかないと言えども、50点等とっては、医学部を受けるうえではかなりの不利になります。よって、まだ社会の暗記が完成していない受験生は、まずは最低点を70点に設定して、必要な事項をきちんと理解していきましょう。理系科目が強い場合、社会で70点でも、十分挽回は可能です。

そして、もう一つ念を押しておきますが、社会科が苦手な場合、これから勉強をしていても、なかなか頭に入らず、多くの時間が奪われるのです。もう時期的には決して早い時期ではありませんが、社会の暗記は地道に行っていきましょう。まずは理解本を一冊徹底することからです。

 

数学の過去問で解き方を覚える。

これも良くあるミスです。二次試験の問題が難しいからと、例えば赤本を何周もして解き方を覚えようとする受験生。数学は暗記科目ではありません。数学の答えを覚えても何の意味もないわけで、答えというのは正しい理論と計算のもとに導かれる結果にすぎません。

解き方も同様です。ある解き方を採用しているのは、理由があるわけであり、その理由も学ばずに解法ばかり覚えていても、仕方ないのです。

例えば北大理系数学15か年という本があります。よくまとまっている本です。ただし、ここに載っている数学の問題の解き方をすべて覚えたから解いて、北大の数学で高得点をとれる保証など全くないのです。

数学の赤本を何周もしている生徒は、数学の力が低いことが多いように見受けられます。

そんなことをしていないで、初見の問題に対応できるように、自分に適した問題をきちんと演習しましょう。

高上では、『解説は大事であるけれど、それ以上に生徒に適した問題を解かせることが重要』との考えから、問題の選定には一番気を使っています。

普段から演習をさせて、計算力を磨いていきます。

だからでしょう、高上の生徒は本番で普段の点数から大きく下振れすることが非常に少ないです。

 

教科書を疎かにしたまま理科の学習を進める。

教科書はよくできています。そして共通テスト対策にもなるのです。そもそも共通テストは教科書の理解度を図るための試験ですから。理科、特に化学で多いのですが、問題集ばかりに手を出して、教科書の知識に抜けがある。その場合、本番でそこを問われては急に焦ることになってしまいます。口語体のわかりやすい参考書というのは、教科書の内容を削減して作られたものであるということを忘れないでおきましょう。

 

終わりに

私は世の中無駄な努力などあふれていると思います。頑張っている姿を見て、お情けで努力が報われている形になった場合などは、まだいい方で、貴重な人生の時間を費やして、何の結果も上げられなかった。試験という特性上そんなことはいくらでも起こりうる。

それでも、この時期に受験生が勉強するのは当たり前。受験生なのですから。しかし、それが報われないとどうしても焦ってくるもの。しかし、結局すべきことは変わりません。教科書を大事にして、自分に適した問題を演習するのです。

高上では、生徒一人一人に合わせた演習を徹底的に行わせることで、本人の力を上げています。興味のある方は遠慮なくお問い合わせくださいね。

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高上代表 佐藤一行

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