英検1級合格体験記

〜英検1級の難易度、合格のための対策、高上での指導について〜

トムです。今回はどのような勉強をして英検1級を合格したかを書きたい。

英検の取得者数

まず前提として英検1級はご存知の方も多いように、英検の最上位級である。私の感覚としては2級までは比較的合格しやすく、実際に2級や準2級を所持している人も多いのではないだろうか。近年は大学の特色入試や推薦入試などで英検2級や準2級を所持していたら、英語が満点になる、または加点するというところも多い。

しかし、多くの場合で2級まで合格してそれ以上は難しすぎて取得できていない人も多いように感じる。それでもやはり多くの方は英検1級の取得を望んでいたり、挑戦しようと思っているのではないだろうか。

英検準1級の「壁」

英検2級までなら比較的多くの方が合格までたどり着いている。しかし準1級以上の取得者は途端に減少する。なぜだろうか。最大の理由と考えられるのがやはり難易度である。これを私は「英検準1級の壁」と呼んでいる。準1級になった途端に不合格になる再受験する人も増え、諦めるあるいはそもそも受けない人も増える。まず、語彙問題。単語のレベルが途端に上がり得点しづらくなる。次に長文問題。内容が難しくなり単語も理解できなく流れも理解が困難になる。そして最大の「壁」はリスニング。今までの形式と大きく変更され文章も長くなる。例えば「長い説明文」の問題では2級の倍以上の量の情報が話される。もちろん1回しか聞くことはできない。英検は4技能の点数配分が等しくなっているから、リスニングでのミスはリーディングでのミスよりも1問あたりで考えると大きい。

英検1級の意外な「壁」

と、ここまで「英検準1級の壁」について話した。しかし、まだこの壁を越えても「英検1級の壁」がある。まず英検1級の語彙問題。これは私は得点するのは非常に難しいと思っている。初めて見る単語ばかりが並んでいる。次にリスニング問題。全体的に難易度が上がると同時にイギリス英語が入ってくるため、イギリス英語に慣れていないと解くのが難しいだろう。また、最後のリスニングの大問ではインタビュー形式の問題が出される。これは「えーと」と言った直後に素早い英語が飛び交う。まるでテレビやラジオのインタビューの一部をそのまま持ってきたようなものである。この問題は英検のリスニング問題の最大関門である。

しかし、実は最大の「英検1級の壁」はまだである。実は最大の「壁」は面接である。試験官が3人に一気に増え、そして内容もかなり難しい。私は試験官の人数の多さに驚き、また面接で初めて手応えがない試験であった。事実、面接試験を再試験する人は非常に多い。1次試験合格したからといって、面接で平気で落とされる。しかも、英検1級の試験会場のみ場所が指定されていて、全国では14会場のみ、北海道では札幌にしか会場がない。移動もあることであるためできるだけ1発で合格したいところである。

英検1級合格対策

このように「壁」を乗り越えるにはリスニングに慣れる必要、面接の対策が必要である。私は個人個人の得意不得意に合わせて指導している。点数が合格点(絶対値)にたどり着けばいいため苦手な部分があってもその補強または他でその失点分を補えばよい。例えば私の場合は語彙問題が苦手であった。そのため、長文に問題での点数をほぼ満点、リスニングにおいても同様に満点取ることに注力して語彙問題の失点分を補っていた。例えばリスニング対策としてはイギリス英語になれることや問題を解く上でのちょっとしたコツを掴めば点数は容易に上がると思う。長文に関しても反復的に問題を解き、解き方やコツを掴めると点数が上がると考えている。また、語彙力の問題においても大学受験に用いる英単語とそれ以上のレベルの単語の学習をしていれば得点に結びつくだろう。一つ一つの技能や大問を事細かく細分化してそれぞれの目標得点や対策を講じれば私は合格でき、また高上でも私はそのような指導をしている。

著者

北海道大学医学部医学科に現役合格した者である。医学部や旧帝大にどのようにしたら合格できるのかを自らの経験を元に考察した医学部と旧帝大への〇〇シリーズも作成。今回は自身の英検1級合格に基づいた英検1級対策について記している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です