東大御三家と札南、北嶺は何が違うのか。

みなさんこんにちは。高上代表佐藤一行です。高上には、今年度医者になった、麻生高校出身の元高上講師がいました。私自身、札幌南や、北嶺の学生には毎年のように接しています。なので、本日は東大御三家と言われる開成、麻生、武蔵と北海道の進学校の違いについて語ります。

「東大理Ⅲに毎年合格者が出るのが当たり前で、出ない年があればかなり珍しい。」

その元講師が、麻布高校について語っていたことです。実際に、その言葉を聞いてから毎年麻布高校の合格実績は見てきましたが、確かに東大理Ⅲに毎年合格者を出していました。御三家とはそういうところです。

一方、北嶺や、札幌南からは毎年東大理Ⅲに合格者がでるわけではありません。以前よりも大分合格実績も上がっていますが、合格者がいる年もあればいないとしもあるといったところ。東大合格者は、毎年5人から10人くらいです。

地理的な問題で、東京には出られない、能力の非常に高い北大合格者もいまし、現実に、関東勢の合格者の方が多い北大医学部においても、主席合格者は北嶺か札幌南出身であることが殆どですから、一概に東大合格者の数だけで高校の実力を測ることはできません。

それでも、やはりいろいろと違いは見受けられるのです。

そもそも潜り抜けてきた競争に差がある。

御三家は、中高一貫の私立の男子校です。なので当然のことながら、中学受験があります。北嶺も中高一貫の男子校なので中学受験はありますが、そもそも全国から多くの受験生が受験をしてくる東大御三家と違って、わざわざ道外から受験をして、北海道に来ようという家庭はそこまで多くないのが現状です。結果的に、寮があるとはいえ、北嶺を中学受験するのは北海道勢が大半となりますし、札幌南は公立ですから、札幌市民がほとんどです。競争原理の上から、御三家の方が厳しい競争の中で闘ってきたということが分かります。ただ、これは当然の話であり、今回の主題ではありません。

競争に勝ち抜いてきたからこそ目の当たりにするトップ層の力。

そうやって競争を勝ち抜いてきた場合、確実に目の当たりにする現実。それは、同級生のトップは全国のトップクラスの成績をとっているということです。

『同い年にこれだけ勉強ができる人間がいる。」

これはときに大きな勉強理由になります。若い世代ですから、刺激を受けることによってもっと勉強をしようと思うことは多いのです。実際、それまでそれほど勉強に打ち込んでいなかった高校生でも、周りの影響を受けてたくさん勉強して、合格を勝ち取る。受験勉強で辛いときに、同じ志で頑張っている仲間が沢山いる。これは大きな利点となります。北嶺も札幌南も、真面目な受験生が大半を占めていて、その意味では良い環境なのですが、学校で一番勉強ができる学生が、必ずしも全国のトップレベルにいるとは限りません。年によってはいることもあれば、年によってはいないこともあります。ただ、この点について影響を及ぼすのは生徒本人のやる気の話であるので、生徒本人のやる気さえあれば、ここは大きな問題にはなりません。現実問題最も大きな話は、以下の通りです。

進度の差がもたらすもの。

高校受験がないの私立の中高一貫校では、どんどん先に進めていけます。大学受験というのは、基礎をどれだけ早い段階で身に着けて、そのあと演習をして受験生本人が解く力を身に着けられるかが大事ですから、進度が早いというのは大きな武器になります。

数学に関しては、論理的な科目ですから、教科書や何かきちんとした参考書でどんどん進めていくことは可能です。例えば東大を本気で受けようとする受験生を見た場合、北海道勢が関東勢に大きく遅れているという印象はありません。うちを含めて数学に強い塾というのは札幌にも存在しています。

問題は理科です。

今現在は2023年の4月20日である。

これを読んでいるのが受験生のご家庭であったとして、今現在、物理も化学も全ての範囲の学習が終わり、学校の授業では演習をしてくれていると聞いたらどうでしょうか? 化学であればまだ有機に入って日が浅いとか、物理であれば、電磁気に入ったばかりであるとしたら、相当に開きがあると感じませんか?

実は、北海道勢が受験において大きく点数差をつけられるのは理科であり、理科は問題の性質上、高得点で安定化を図ることもできるため、入試において大きく差がつくのです。数学は受験生一人一人の実力もさることながら、得意不得意な分野も異なるため、相当な力をつけない限り、本番の問題の当たり外れが大きく、得点が不安定になりがちな科目ですが、理科の場合は、体系的にきちんと学習を済ませている場合、波にのまれることは少ないのです。それもそのはず、ときに基礎事項の指導が終わるのが秋になる北海道の進学校に対して、御三家はすでに終えて演習まで行えている。この差はそうそう簡単には埋まりません。

教師の当たりはずれ。

先に、述べておきますが、これはすでに数年前の話になります。今その教師達がどうなっているのかを私は知りませんし、現在もこうしたことがあるとも限りません。ただ、直接困っていると聞いた話であることは伏しておきます。

札幌南や北嶺と云った進学校の高校であっても、教師の指導力が、みな高いとは限りません。優秀な先生ももちろんいるけれど、そうでないこともある。

前者に通っていた生徒に聞いた話では、

『自分を担当している数学講師の進度がほかに比べてかなり遅く、傍用問題集である4STEPの解説もままならない』

とのことでした。また、別の生徒の話では、

『化学の授業が分かりにくくて、困っている。もう一人の先生の授業を一回だけ受けられたことがあるが、非常に分かりやすかったのに』と。

また後者に通う男子高校生に聞きましたが、

「数学の進度がかなり遅い先生に習っていて困っていたら、先生が変わって、講習でも通常授業が進むことになった。」

とのことでした。

高上の元講師に言わせると、教師によって人気の差はあれど、進度に関して大きな問題が起きたことはない、との話でした。そして私がよく覚えている一言があります。

『うちの学校の授業や課題を完璧にしていればどんな大学にも受かるでしょうね。』

結局この一言に尽きるのでしょう。高校生たちは、毎日学校に通って学校で授業を受けて成長していくのであって、高校の生徒に与える影響は非常に大きいからです。学校の進度が遅かったり、毎日習っている教師の指導力や指導方針が大きくものをいうのです。

御三家と北海道の進学校の違いを一言でいうならば

学校できちんと勉強するだけで、東大に合格できるのが御三家で、北大に合格できるのが札幌南や北嶺である。

と集約できるかと思います。ただ、繰り返しますが、東大の合格だけが高校の評価などでは決してありませんし、私もそういう意図でこの記事を書いたわけではありません。

あくまでも、札幌から全国の難関大学を目指す場合の話の参考にと書いた次第であることは伏しておきます。

高上でできること。

それでは、そのような現状において、北海道勢ができることが何もないのか?と言われたら答えはNo。最近はインターネットでの解説動画もたくさん作られていますし、高上はそもそもが難関大学への進学を希望する受験生にきちんと対応できる塾です。

理科の講師も充実しております。

週に1回1時間習っただけというのでは、その差は大きく、どうしようもありませんが、高上の基本授業は授業1時間+演習2時間の三時間です。宿題も毎回生徒に合ったものを選定します。そして、先取り学習を効率的に行うにはどうするべきか、インターネット授業にはどのような利点、不利な点があり、何を使うべきなのかということも伝えていきます。

しつこい勧誘などは一切ありません。

気になる方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

高上代表 佐藤一行

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