代表からのご挨拶

佐藤一行 通訳案内士(17466号) TOEIC990点 英検1級
予備校の意義とはなんでしょうか? 一つしかありません。生徒が希望する大学に合格させること。
そして、日本の大学受験において、もっとも厳しい闘いはなんでしょうか?
医学部受験です。
日本の教育制度上、法学部に入らなくても弁護士にはなれます。数学の研究がしたければ、独学ですることも可能です。しかし、医学部に入らなければそもそも医師国家試験が受けられません。
指導歴も15年をこえました。今まで私は、
「医師の適性がある純粋な意思をもった若者たちが、無責任な講師の方針に従い落ちる。」
「藁にも縋る思いを利用され、保護者達が予備校や塾に半ば脅されるかのようにたくさんのお金を支払った結果、どこにも合格せずに終わる。」
そのような現実を何度も目の当たりにしてきました。
教育をお金儲けの手段と考えている者のもとで習えば至極当然の結果でしょう。
ここで断言いたしますが、本人に一定のやる気と能力があるにもかかわらず、合格できないのであれば、それはもはや指導する側の責任なのです。
「他人のせいにするな」
とはよく聞く言葉ですが
「他人の所為で失敗する」
ことが現実にあるのです。
そして、医学部受験とは、きちんとした制度の下、そのような生徒が努力をすれば、驚くほど高いハードルでもないのです。
私にとって、教育はお金儲けの手段などではありません。
だからこそ、高上は、お金で合格を買えると思っている御家庭の指導は断ります。
無気力な生徒の指導はお引き受けしません。
時に厳しい現実を率直に伝えます。
高上の方針に理解がないと判断した場合、途中で指導を断ることさえありました。
そこに対し、私には何の後悔もございません。
耳障りの良い授業をやったら効率よくお金が稼げるでしょう。
手取り足取り丁寧に計算を解いて見せたら多くの生徒が喜ぶでしょう。
英単語の暗記のよりも、易し目の文章読解や文法解説を聞いていたい学生も多いでしょう。
そのようなことも一切いたしません。
高上では、時に生徒をしかりつけます。
高上では、計算練習を本人に自力でさせて間違いも自分で発見させます。
高上では、英単語を本人に暗記させます。
高上では、とにかく演習を徹底します。
だからこそ苦しいのです。
だからこそ不満もたまるのです。
そして、だからこそ力がつくのです。
合格して、最後に笑えるのです。
私は、楽しく授業を展開し、ほめて成績を上げるすべなど持ちません。
決して高いハードルではないけれど、楽して越えられるものでもないのです。
医学部に合格したいのであればそれ相応の覚悟を持ってきてもらいたい。
医者になって人の命を預かるとなれば、医学部受験などで人生を棒に振っている時間などないはず。
本気で医者になりたいのであれば、その覚悟をもって、医学部受験に臨み、そして乗り越えるべきなのです。
命を預かることは、医学部受験などよりもずっと重いことなのだから。
その覚悟に触れて指導できること。
それこそが私の一つの存在意義なのでしょう。