新・高3生がすべきこと―教科書の必要性。簡単な参考書に手を出すのは回り道

こんにちは。高上の英語講師、ごりおです。本日のブログのテーマは、「新・高3生がすべきこと」です。

私立大学の入試が始まり、国公立大学の入学試験まであと10日を切りました。大学進学を目指す多くの現高校3年生は、今がもっともつらい時期と言っても過言ではないかもしれません。応援しています。ここを乗り越えましょう。

 

さて、本日の記事は現在高校2年生、来年度3年生になり、難関大学の受験を目指す高校生に必要だと思うことについて書きました。

 

当然ですが、大学入試の問題を解くにあたっては、何事も基礎が重要です。数学で言えば公式や定理、英語で言えば単語力や文法、理科や国語、社会科目でも同様です。

基礎ができていてこそ、発展的な問題演習が意味を持ちますし、発展的な問題演習は実力を向上させます。そのため、教科に限らず基礎固めをいつまでに終わらせられるか?がとても重要になってきます。

基礎固めは何を使って、どのように進めればよいのでしょうか。

理系の理科、数学に限って言えば、私は教科書を使うことをお勧めします。教科書の内容をしっかり理解すること。教科書の内容は、いままでその内容を習ったことのない生徒向けに書かれており理解しやすく、それでいて公式の導出、鍵となる考え方などが段階を踏んで、わかりやすく解説されています。また、例題や演習問題も典型問題ばかりで、基礎を固めるにはもってこいです。

公式の導出も基礎固めには大事だと思います。公式を暗記、そして問題のパターンに当てはめていくという戦略もありますが、難関大学ではパターンに当てはまらないような独特な問題が出されることがあります。その時重要になってくるのが、公式導出の「考え方」です。どのような点に着目し、どのように整理・式の変形をしたら良いのか、ということを学ぶ絶好の機会となります。

 

公立高校の理系の場合、物理基礎などの基礎科目を2年の時に、基礎なしの科目を3年の時に勉強することもあります。基礎なしの教科書をもらうのが高校3年生になってから、ということもあるようです。基礎があってもなくても、扱う内容が変わるわけではないので、早いうちから配布してもらいたいものです。

私は公立高校出身でしたので、3年の夏休みまでは新しい内容を授業で習っていました。しかし進学校であることで有名な中高一貫校の場合は、3年までに新しい内容はすべて習っており、1年間問題演習をするということが多いと聞きます。公立高校に通っている場合、分が悪い戦いを強いられてしまいます。

 

数学や理科で陥りがちなのが、「公式や定理などの暗記に頼りきってしまうこと」だと思います。なぜ解の公式が導かれたのか、なぜ円運動はあのような式であらわされるのか。過程を理解せずパターン学習に陥るのは危険です。受験までまだ時間はあるので、丁寧に勉強することが大事です。後々によく効いてきます。

 

そして、勉強の習慣を身につけることも必要です。コロナ禍で部活の活動が制限されているかもしれません。もしくはもうすでに引退したという人もいるでしょう。

毎日1時間でも机に向かう時間を確保しましょう。そしてその1時間は集中して勉強すること。そして勉強することを習慣とすること。

 

志望校についてまだ決まっていない、という人もいるはずです。春休み、勉強を進めながら「自分の将来」についてすこし考えてみてはどうでしょうか。

自分の関心はどんなことなのか?どのようなことをすることが好きなのか?

自分と向き合って、自分についてちょっとでも多くのことを知ると、志望校選択の視野が広まります。そして、その志望校に入る動機付けができれば、勉強するモチベーションも生まれます。

決めた目標を実現するためには、日々コツコツと努力を積み重ねることが重要です。継続して勉強するために、周囲の人(家族、友人等)に目標を宣言することはかなり効果的です。ただ塾に行く、公式を覚えて問題に当てはめて終わり、という勉強方法ではなく、自分から進んで、わからない箇所を自分で発見し勉強する。このような勉強スタイルを身につけていきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です