北大医学部を第一志望としている方には、いささか不愉快かもしれません。しかし、僕にとって北大の医学部はすべり止めであり、第一志望ではありませんでしたし、正直落ちる気はしませんでした。

北大の成績開示結果。

結果、第一志望である慶応医学部の補欠合格から繰り上がらなかったので、修学旅行で来た、大好きな札幌にある北大医学部に入ることになったのですが。

今回は、関西の受験激戦区から見た、北大医学部の立ち位置について語ります。

 

関西の上位医学部について

関西には医学部のある大学が多く存在します。単科の医科大学が多く存在するため、関東に比べれば倍率自体はそれほど高くありません。しかし、やはり医学部ですから倍率が下がったからといってその大学に入りやすいというわけではありません。京都大学や大阪大学の全国的に有名な総合大学の医学部へは、全国から優秀な生徒が集まります。また、単科医科大学では総合大学よりも難易度の高い問題が出題され、応用力のない人間は容赦なくふるい落とされます。

北海道にも医学部を持つ国立大学が三校ありますが、やはり関西の国公立大学医学部に比べると難易度は格段に下がります。しかし、北大に関していうならば、試験の難易度はそれほど高くなく、全国的に知れ渡った旧帝大の医学部に入ることができるわけですから、コスパは高い大学だと思います。僕も実際それが狙いですべり止めに北大を選びました。

 

僕の受験大学について

第一志望は慶應医学部、第二志望は北大医学部、第三志望は産業医科大学、第四志望は大阪医科薬科大学、といった感じで計4校受験しました。まず、慶應に関してですが、結果は補欠止まりでした。敗因は英語にあると思っていて、レベルの高い英長文が出題され、知らない単語も数多く含まれていたため、迅速に処理することができませんでした。英語が足を引っ張ったせいで合格点まで点を伸ばすことができなかったのではないかと個人的に思います。(慶應医学部は、一次試験不合格者に対しては点数開示を行いますが、二次試験不合格者には点数開示を行いません。) 高上では英単語の暗記を徹底しているため、もし僕が高上に通っていたとしたら、受かったかもしれないのではないかよ思います。また高上は2020年度の慶應医学部入試の合格者を一人輩出しているという実績もあるため、札幌在住の慶應医学部受験を考えていらっしゃるご家庭はどうぞご連絡ください。

続いて産業医科大についてですが、この大学はあまり知名度が高くなく、医学部にしては難易度もあまり高くはありません。学校の教員や予備校などはこの大学をあまり進んでは推奨しないのですが、僕は大いに推奨します。

昨年受験してみて思ったのですが、倍率が私立医学部とは思えないほど低いです。一次受験の受験者が約1000人ほどで二次試験を受験する資格を得るのは430人程です。そして実際の二次試験受験者は130人程で結果的には100人程度合格します。受験者層も大してレベルが高くないので大いに狙い目だと思います。ただ、二次試験の日程が国立の後期試験の日程とかぶっているため、産業医科大を受ける場合は国立後期を諦めなくてはなりません。ですが、国立大学医学部の後期試験は前期試験より狭き門になるため、浪人を避けたい、また現役合格にこだわりたいという方はぜひ受験をお勧めします。

最後に大阪医科薬科大についてですが、この学校は関西の私立医学部の中では格段にレベルが高い印象があります。京都大学医学部、大阪大学医学部の滑り止めとしても受験する生徒が大勢いるので受験者層のレベルは高く、中にはそれらの国公立医学部に落ちて入学するという人もちらほらいるので、生徒の質は高くとても良い大学です。ただ、学費が物凄く高いため、同じ私立医学部でも、卒業以降のキャリアで条件を満たせば学費を大幅減額してくれる制度のある産業医科大を僕はおすすめします。

僕の予備校時代について

僕は一浪を経て、現在北大医学部に通っているのですが、ここでは僕の予備校時代のお話をしたいと思います。僕の通っていた予備校は出席確認等がなかったため、僕はほとんど授業には出ていませんでした。予備校では高校のように朝から晩まで授業があるため、すべての授業をきちんと受けていたら受け身体制の勉強時間が長くなってしまい、インプット過多になってしまいます。入試で必要な力はアウトプットする力です。そのため、その練習を重ねなければ意味がありません。なので、僕は基礎をおろそかにしていた文系科目のみ授業に出て、それ以外は自習室でアウトプットする練習を一人でしていました。

高上では、優秀な講師による効率的なインプットを生徒に行い、その上で十分すぎるほどのアウトプットの練習をさせています。また、生徒の演習問題は一人一人合ったものを用意しているため、一クラスに共通の教材を配る大手予備校とは違い、効率的に苦手分野を克服することができます。

北大医学部の立ち位置

ここでは北大医学部についてお話したいと思います。

北大医学部入試の難易度自体は高くありません。他学部と同じ問題が出題されるため、正直医学部医学科を目指す人間にとってみれば簡単です。英語、数学、物理、化学どの教科をとってみても同じことが言えます。北大は旧帝大の一つとされていますが、その中では入試問題のレベルは一番低いです。また、出題される問題の難易度の割にはあまり合格点が高くありません。何か一科目苦手科目があったとしても、他の科目で埋め合わせをすることはこの大学に限った話ならそう難しくはありません。

北大医学部入試が難しくない=北大の教育レベルが低い、生徒の質が悪い、そういうことをいっているのではありません。北大の教育は旧帝大の一つということもあって、全国的に見ても非常にハイレベルで、優秀な人材も多数輩出します。僕が言いたいのは、「そんなハイレベルで魅力的な大学に、高くはないハードルの入試で入学できるのはお得じゃないですか?」ということなのです。北海道内で活躍するにはもちろん十分な肩書ですし、全国で活躍するにも胸を張れる肩書だと思います。一度北大医学部の受験を視野に入れてみてはいかがでしょうか?

北大医学部入試で必要な力

まず、筆記試験で必要とされる力は、標準的な教科書レベルの問題を迅速に処理しきる力、これにつきると思います。スタンダードな知識、公式などを、適切にかつ迅速に用いる能力の持つ人材を北大は必要としているのではないかと思います。なので、普段の勉強では突飛なことをする必要はなく、オーソドックスな地に足のついた勉強をコツコツとこなすことが重要だと思います。

続いて面接試験についてですが、北大医学部では面接試験の配点が理科の一科目分と同じだけの点数が割り振られています。ここには北大医学部の、勉強だけできればそれでいいというような考え方を持った人間を必要としないという確固たる信念を感じます。あらゆる人の開示結果を分析したところ、75点満点中上位の人は60点台後半、中位の人は50点前後、下位の人は30点台後半から40点台前半、中には10点台の点数をつけられている人もいました。医師として相応しい人間像、職業としての医師に対する興味感心、十分なコミュニケーション力が備わっているか、北大医学部はそれを見たいのです。それらが備わっている人間には是非入学してくださいという意味をこめて高得点がつけられ、備わっていない人間は容赦なく切り捨てようとします。

最後に

北大医学部に限った話ではないのかもしれないのですが、北大医学部が求めている人材についてまとめます。当たり前のことを当たり前にできる能力を持ち合わせ、社会に順応できる十分なコミュニケーション能力を持ち、医師の適性が十分にある人間を北大医学部は求めています。多数の他大学は面接試験をおまけというふうに位置付けていますが、北大はそうではありません。「勉強がある程度できる」、そんなことは北大医学部では当たり前で、その上で医師という職業に就くにふさわしい人間力を持ち合わせている人間を育成したいという理念があります。もし、北大医学部を目指そうと思っている方がいるなら、もう一度自分の胸に手を当てて「自分がなぜ医師になりたいか」、「自分には医師として医療を行う覚悟があるのか」もう一度自分自身に問い直してみてください。中途半端な気持ちで入学できるほど北大医学部は甘くありません。