みなさんこんばんは。高上代表 佐藤一行です。

秋も深まってきましたがいかがお過ごしでしょうか?

北大医学部に関しては、前回の④までのブログで終了としようかと思っていたのですが、今回は最後に北大医学部の面接について語ります。というのも、この面接に関して、あまりにも軽視している受験生が多いからです。

理科の終わりに面接カードを試験さながらの雰囲気の中書いて、次の日に3人の面接官相手に、一人で10分程度の面接を受ける。時に、この流れの中で合否の明暗がはっきりと分かれるのです。

なぜ面接が大事なのか?

75点の配点とは、物理と同じ配点である。物理を散々頑張って勉強して70点取ることと、面接対策を1週間だけやって70点取ること。

それらは同等の重みをもつ。

そして、それだけではない。

面接の出来不出来で、合否が決まることが数多くあるからだ。

なぜ最終的に面接で合格が決まるのか?

北大医学部の受験に携わってきた者としていえることは、当然のことであるが北大医学部のボーダーには多くの受験生が密集している。

その場合、面接で差をつけるしかない。偏差値という観点から見れば、筆記試験が優秀な受験生はたくさん来ているので、大学側としてはあとは面接で差をつけるしかなくなる。

例を挙げる。

Aさん

共通テスト85%

数学110点 英語100点 理科120点 面接65点

 

B君

共通テスト85%

数学115点 英語105点 理科110点 面接45点

 

この二人は、面接以外の総合点に差はないが、B君は残念ながら落ちてしまう。これは、北大側が

「B君は本学には不向き。医師としての適性不十分」

と考え

「Aさんは本学の医師としての資質がある。」

ととらえていることに他ならない。

最後に合否を分けるのは面接である。それくらいの意識は持っておこう。

 

不合格者の面接点

これは通常あまり表面化しないデータである。不合格だった受験生が、声高に落ちた点数を述べたりはしないからだ。しかし、私は経験上、不合格者の面接の得点がどれくらいになるのか知っている。

正直なところ30点から45点と言ったところである。

面接点が65点なのに落ちたなどという例はあまりないし、逆に面接点が25点なのに受かったなどという例もほぼない。ここからも大学側が取りたいと思っている受験生に面接で高得点を付けていることがうかがえる。

面接点があと10点高ければ受かった

などということは毎年のようにあるのである。それくらいギリギリの闘いなのだ。

 

合格者の面接点

それでは合格者の面接点はどれくらいなのか。

通常50点から70点と言ったところである。つまりは、

面接点があと10点低ければ落ちていた

という合格者も毎年いるということだ。

 

圧迫面接の有無

今このブログを読んでいる読者の中には、北大医学部には圧迫面接はないと思っている人は多いのではないだろうか?圧迫面接とは、厳しい口調や態度で受験生に質問をして、その反応を見ようという面接形式である。

例えば受験生が

「~の理由から、北海道の医療に貢献したいと思い本学を志しました。」

と言った直後に面接官に

「それで?そんなことはみんな言うよ。」

などと返される形式だと思えばよい。

もしこれを読んでいる人が、北大には圧迫面接はないと思っているのであれば、残念ながらそれは情報不足である。

確かに数こそ少ないが、北大医学部にも圧迫面接は存在しており、高上では、北大医学部の何という教官が圧迫面接を行ったのかという情報まで掴んでいる

名前を知っているということだ。もちろんこのブログでそこまで公表したりはしないが、実際に圧迫面接をされて、驚いている受験生は少数ながらいるのである。(やはり道外勢が中心である。)

ただし、北大の場合、圧迫面接に当たらない受験生の方が多く、高上出身の北大医学部合格者は、面接の最後に趣味をほめられたほどであった。

ただし、それはラッキーというもの。勝負事である以上、最も厳しい設定を自ずから課しておくべきである。

 

具体的に何をすべきか?

当然のことながら、筆記試験の対策が最優先である。

『面接対策のし過ぎで、共通テストで失敗して北大医学部の受験自体できなくなりました』などとなっては本末転倒であるからだ。

よほど余裕があるならば別だが、面接対策は大学に願書を出してからで構わない。

それでも、いきなりだと焦るかもしれないから、いかにまとめておくべき考えを述べておく。

①なぜ医師を志したのか。

②なぜ北大医学部なのか。

③北大医学部の担っている医療とは何であると思うか?

④地域医療についてどう思うか?

⑤研究医になりたいのか、臨床医になりたいのか?

⑥最新の医療に関する話題。(IPS細胞。コロナワクチン。臓器移植等。)

⑦ボランティアの経験。

⑧高校の時の部活動。

⑨尊敬する人。

⑩自分で医師としての適性はあるか?

⑪コロナ禍がもたらした社会、個人への影響。

⑫遠隔医療についてどう思うか?

⑬在宅医療についてどう思うか?

 

などである。

ここで注意点があるが、内容もさることながら、答えるときの口調や姿勢も見られていることは忘れないように。

ぼそぼそとしゃべってはダメである。やや大きめの声ではきはきと答えよう。

試験官の質問に感情むき出しで反論したりしてもいけないし、『筆記が出来ていればいいんだろう』と言った風に、面接を軽視するような態度を見せてもいけない。

またボランティア経験がないのに、あると嘘をついたりする必要もない。

そして、地域医療については札医に任せればよいと思っている教官がいるのも確かであるが、地域医療を軽視した発言もしないようにしよう。

北大の医学部に入ったうえで、地域医療に携わりたいと心底思っているのであれば、その旨聞かれたときに正直に答えればよい。

要は

自身の信念を正当な理由とともに率直に伝えたほうが良い

のである。下手に相手に合わせたような、事前に作りこんだような回答では、逆に嘘くさくて高得点は望めない。

特に、医学部面接の参考書の模範解答を覚えました的な受け答えはすぐにばれるし印象もよくないのでやめておこう。

浪人に関して。

ここも気になる受験生は多いであろうから触れておく。

結論として、2浪まではそこまで大きなハンデはない。それでも、2浪生と現役生が同じ点数で並んだ場合は通常現役生が受かるので、その点は認識しておこう。(上記の通り、面接の内容が良い場合は、2浪生が受かることもある。その程度の差であると思って構わない。)

当然のことながら、北大の医学部クラスになると、浪人生が減少したと言われる昨今でも、一浪二浪生はざらにいる。やるべきことをきちんとやればよい。

問題は3浪以上である。

こうなってくると、面接点も下がることは織り込んでおくべきである。勝負弱いのではないか?とか、効率の悪い勉強をしているのではないか?怠惰な部分があるのではないか?などと思われがちだからである。

それでも北大の医学部の場合、例えば京都の医学部などと比べた場合、まだ3浪以上の浪人生にも寛容な印象は受ける。実際の合格者も確実に存在しているので、筆記、面接ともにきちんと対策しておこう。

道外勢の受験について。

こちらも触れておく。やはり地元出身者の方が有利か?と思われるかもしれないが、北大医学部の場合、道内から目指している受験生のレベルも高く、あからさまな地元贔屓のような現象は見られない。実際、北大の医学部に入っている受験生の半分以上が道外の出身者である。その実、高上には北大医学部の講師が、今も、そして過去にも多く在籍していたが、道外出身者の方が断然多かった。

ただし、道外勢の場合、先にも触れた通り圧迫面接の可能性もあるので、そこは心しておこう。

 

終わりに

筆記試験が高い受験生は、面接の点数も高いし、筆記試験が低ければ、面接点も悪くなりがちである。それはもう合否が筆記の段階ではっきりついているから当然のことと言えば当然であろう。

問題は、あと数点で合否が分かれるというときに、面接が物を言っているという現実を知らない受験生が多いことである。面接というものは、相手が求めている答えというものは存在しているものだ。それでもその答えを当てに行くのではなく、自身の信念を正当な理由とともに堂々と述べること。

高上では、面接対策コースなどというものは設定してはいないが、ご要望とあれば設置するので、自分の医師を志す理由がどう見られるか、北大医学部がどんな答えを欲していると思われるのか、気になる方はご連絡ください。

高上代表 佐藤一行