医学部受験について思うこと

こんにちは。トムです。今回は私が国公立医学部受験、特に北海道大学医学部受験について思うことを書きたい。

医学部受験の「不安」と「構え」

医学部受験の大きな「不安」はやはり成績の伸び悩みである。浪人生と一緒に模試を受けるため、理科の学習や全体的な復習において浪人生に比べて劣っている現役生の頭を悩ませる。医学部入試は当然のことながら、簡単ではない。それを自覚した上で受験生は不安と戦いながら受験に臨むだろう。そして入試直前になるとその「不安」に拍車がかかる。まず、現役生の勉強が間に合わない、不完全な状態で受験することになる。多くの学校では物理や化学、生物を修了するのは受験直前であるところが多い。もう一つ直前期の不安を煽るものがある。それは学校や両親からの期待である。少なからず、医学部受験をする方は頭が良く周囲から期待されている。その期待に応えようとするあまり、それがストレスになると思う。また、それに気づいて私立併願や他の国公立医学部を勧めてくることがあるのではないだろうか。両親にしてみれば自分の子に受かってほしい、苦しんでいる姿を見たくない、ここまで頑張ったから医学部に進学してほしいと思っているのではないだろうか。学校の先生にしてみても同じ感情もしくは学校の合格実績のために私立併願を勧めてくるだろう。

私も高校3年時は成績が伸び悩み、日々不安であった。また、直前期にはセンター試験を失敗したこともありとても不安であった。センターを失敗すると2次も同じように失敗するのではないだろうかと感じてしまった。また、学校の先生は私の興味がない私立併願を勧めてきた。進路の面談で数時間に渡り説得してきたが、学校の進路実績を上げたいから受けさせたいことがバレバレであった。私はこの受験期の不安に漬け込んで進路実績を伸ばそうとする学校側の態度に酷く怒りを覚えた。そして、私立医学部受験は完全拒否、断固として受けないと伝えた。このような対応をもし皆さんの高校が取っているようであれば断固拒否してほしい。あなたのことを人ではなく進路実績という数字としてしか見ていない。

私立併願について

医学部に限った話ではないが、たまにかなりの数の併願をするものがいる。当たり前だが、進級できる大学は一つである。それをあたかも服を買うのかのように併願するものがいる。また、併願校を受けているその期間は前泊も移動もあり、第一志望の勉強時間が取れない。第一志望の勉強時間を犠牲にしてまで受ける価値はあるのかを吟味してほしい。また私立医学部は合格者を逃さないために入学金を払わせるのであるが、それがかなりの額する。そもそも受験において受験料と入学金はかなり高い。どうせ行かないのであるならばかなり勿体無い。自分の勉強不足により国公立合格が怪しいからといって、両親に縋りつき多額の合格金を払ってもらうのはどうかと思う。私は第一志望以外なしと考えていて、不合格なら浪人してやり直すことを考えていた。共通テストの点数や模試の点数を自己分析したところ落ちる可能性は全然あった。個人的には50-50であった。しかしそれでも、妥協は許さない考えであった。

 そのような不安の中でもしっかりと合格し、とても安堵したのを覚えている。北大が不合格なら浪人しようと考えていたため、嬉しい気持ちや喜びの気持ちよりも安堵の気持ちが大きかった。

まとめ

ここで考えてほしいのは国公立医学部の受験は「不安」でいっぱいである。それは深く共感できる。しかし、だからといって「不安」によって周囲の誘惑や緩んだ気持ちで第一志望合格という本来自分が今まで目標としていたルートを外れないでほしい。

受験するまでは合否は分かりません。共通テストが悪くても、模試が悪くても最後の追い上げで合格するかもしれない。だから、第一志望を貫いてほしい。

そして、受験勉強開始当時の自分を裏切るな。強い意志で最後まで貫いてほしい。

著者

北海道大学医学部医学科に現役合格した者である。医学部や旧帝大にどのようにしたら合格できるのかを自らの経験を元に考察した医学部と旧帝大への〇〇シリーズも作成。今回は国公立医学部受験、特に北海道大学医学部受験に対して思うことを記している。

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