みなさんこんばんは。高上代表佐藤一行です。

常日頃、高上では、

「数学は暗記科目ではない。」

「解き方を覚えても仕方ない。」

「英単語は暗記しろ」

と言い続けてきましたが、それでもあまりにその場しのぎで解き方を覚えて済ませようとする受験生,方や英単語をろくに知らない受験生がネットを中心に多いので本日は受験における暗記の必要性について、包括的に述べることのします。

 

①暗記科目とは何か?

そもそも暗記科目とは何か?

例えば

徳川幕府を開いたのは誰か?

と聞かれたら、大抵の人が答えられるでしょう。

それは答えを覚えているから。社会科において、多くの用語を覚えさせられることには賛否両論あるようですが、私立大学を中心にその傾向は収まりそうもありません。

歴史的事項を把握せよと言われても、暗記なしにはできない芸当ですし。

私も通訳案内士の大苦戦した社会科の一般教養試験でも見られるように

社会科の特徴として

教科書、または参考書など自分が勉強しているテキストに載っていない事柄を問われた場合、他で学ぶ場がない限り、違いなく答えられない。

という現実があります。

そもそも知りもしないことをいきなり答えることなどできないわけで。

 

数学とどこが違うのか?

数学も、最初は暗記科目であるという人がいます。公式を暗記していなければ解けない、と。

しかしこれは違います。数学が得意な人は、公式と呼ばれるものは必ずしも暗記はしていないものです。定義から容易に導けるので。

数学が得意な人は、定義こそ暗記していますが、その暗記量たるや社会に比べて微々たるもの。

それよりも、定義を理解することで、公式も素早く導き出すことが出来るのです。

だから、前提として、公式や解き方を暗記せよという主張は土台が間違っていると私は思います。

応用も効かないですから。

数学は定義を理解、暗記して、そこから公式を導けるようになるべきです。慣れると試験中にも容易に導けます。

そして、受験数学で最も大事なのは、自分で計算をするという姿勢です。本当にここがおろそかな受験生が多すぎるので。当たり前の話ですが、自分で計算して答えを合わせていなければ力などつきません。

英単語はどうなのか?

一方、英語は思い切り暗記科目です。英単語の音を覚えて、さらには日本語訳を覚えたりして、かなりの苦痛とともに多くの受験生が語彙力強化に努めています。

それでもまだまだ不十分なのが現状です。

日本人が英語を喋れないと良く揶揄されますが、それもすべてそもそも知っている単語の音が少なすぎて、言葉になっていないというのが原因です。

難関大の入試問題には、最低5000文字は語彙力が必要があり、きちんと計画的に覚えていく必要があります。

推測できるから覚えなくていいとか、構文を把握すれば意味が分かるとか、甘言に騙されないようにしてください。推測ができることも、構文把握から正しい意味が推測できることもありますが、結局は単語を知っていて読んでいる人間には勝てません。

高上で英語を学んだ生徒の成績がみな上がるのは、ここが原因です。通常、9割以上、英単語の暗記しかさせませんから。

理科はどうなのか?

理科の場合、化学は暗記的特徴が強いです。物理の公式理解も、数学と同じくするべきですが、物理は数学以上に暗記要素が少ないです。微分積分を嫌がる生徒は多くいますが、もし難関大学の物理で高得点を取りたいのであれば、微積は使えるに越したことはありません。設定が分かりにくい場合、数式から物理現象が明らかになることなざらにありますから。

ただ、理科の場合も数学と同様、きちんと演習してこそ点数が伸びます。

国語はどうなのか?

現代文は時に今年の早稲田の問題のように、作者本人が解いても間違うことがあります。問題を難しくしようと思えば思うほど、作者と出題者の解釈に乖離が出やすくなってしまう。それも考えた場合、現代文も勿論勉強するべきではあれど、暗記をきちんとして点数がのばしやすい古文漢文をまずは固めるべきす。国語が振るわなかったがために、共通テストの点数が伸びずに国公立の医学部の道を断念するなどいくらでもある話なので。私個人としては、医者になりたいという崇高な若者の希望を、ときに不完全な出題にさえ思える国語一つの不出来で奪っていいのかという気持ちはありますが、古文漢文がきちんと努力を判定しやすい仕様になっていること、現代文も大半は論理的に解ける構成に一応なっている(らしい)ことを鑑みると、やはり勉強しなければいけないのでしょう。

 

暗記の必要性

結局のところ、全科目の全体を通してみた場合、暗記しなければいけないことがらは大学受験では相も変わらず多いです。

共通テストになってから、国語などの負担は減るのかとも思いましたし、数学の記述答案の導入に賛成だった私としては、今のままでは、暗記量の負担が受験生に重くのしかかり続けるのではとも危惧もしています。

ただし、いくら解き方を覚えても、数式の意味と計算力なしには、点数が伸びない傾向が強い数学の勉強の仕方を、これを読んでいる人が少しでも再考してくれれば、すこしだけほっとした気持ちになります。

数学の勉強は、無味乾燥に思える受験勉強において、喜びさえ与えてくれますよ。

高上代表 佐藤一行