青チャートについて。日本の数学嫌いの元凶。
高上では青チャートは薦めていない。独学で進めるにはあまりにも時間がかかりすぎるからだ。
導入として、CHATGPTに取り上げられた代表的な点について3つずつ語った後に、私、佐藤一行の見解も付け加える。
「青チャート」は、日本の大学受験を目指す受験生の間でよく知られる参考書の一つで、特に理系の受験生に人気があります。以下に「青チャート」の良さと悪さについて説明します。
良さ
- 詳細な解説: 青チャートはその詳細な解説で知られており、学習者が深い理解を得られるように構成されています。
- 体系的な内容: 一つ一つのトピックが体系的にまとめられており、連続して学習することで複雑な概念も理解しやすくなっています。
- 豊富な問題: 各トピックの後には確認問題が設けられており、理解を深めるための良い材料となっています。
悪さ
- 量が多い: 詳細な解説が行われているため、一つのトピックを学習するのに時間がかかることがある。短期間での学習には向いていないかもしれません。
- 初学者には難解: 入門者や基礎知識が不足している受験生にとっては、情報量が多く感じられることがある。
- 単なる読み物として使われるリスク: 詳細な解説がそのまま読み物として扱われ、受験生が自分自身で考える機会を失う可能性がある。
と出てきた。
悪い点だけを述べるのは公平ではないので、良い点も載せておいたが、そもそも初学者が青チャートを独学であっさり終えられる可能性は低い。
私は、前にもブログで述べたが、青チャートを無理して使っている受験生があまりにも多いことが、日本の数学嫌いの大きな原因になっているさえ思う。
誤解しないでほしいのだが、私は青チャートはよくできた参考書だと思う。しかし、それは数学の才能がある程度備わっているごく一部の学生のみあてはまること。
抽象的な概念が多すぎて基本概念がつかみにくいのだ。
そして例題だけ、練習問題だけ、を覚えて終わりにしようとする。その結果上記の悪い点の3のごとく、単なる読み物として終わる可能性が高い。
もっと言えば、読んでいても意味が分からず数学そのものを嫌いになってしまう。
そんな学習をするくらいであれば、私は白チャートを薦めている。こちらは基本的概念が、きちんと具体的な数式とともに述べられているので、分かりやすくなっているからである。
青チャートを無理して使うよりも、白チャートをすべて徹底的に行う方が間違いなく力もつくし、全範囲を先取りするのにももってこいである。
そして白チャートよりも簡単な基礎問題精講などはやはり薦めていない。軽すぎるからである。
白チャートを1年で全て終えられれ、受験までまだ二年以上あるのであれば青チャートに入っても良いし、白チャートをすべて半年で終えられて、受験までまだ二年半以上あるのであれば、赤チャートに入っても良い。
それくらい白チャートはよくできている。