夏から国公立医学部に逆転合格するためには。
みなさんこんばんは。高上代表 佐藤一行です。
医学部専門予備校として、高い合格率を誇る高上。
少数精鋭の授業を展開するわけでもなく、特待生制度も実施していない札幌の個人経営の小さな塾です。保護者のうちの塾への理解があって、本人に合格したいという強い意思があれば、学力に関係なく入塾を認めています。どの学部に入りたいかも問いません。
今までに夏の段階でE判定であり、その後きちんと国公立医学に合格した例は、現役生であれば存在はしました。(浪人生では一人もいない。)第二回全統マークで失敗してはもう間に合わないという話は今までかなりしてきましたので、本日は、今の時期からの逆転合格について、必要なことを書いていきます。現役生が対象です。
①必要な科目がはっきりしている。
全科目苦手では間に合うわけもありません。うちの塾で逆転合格を達成したのは、英語は夏の段階でまだ苦手であった生徒(のちに北大医学部に現役合格)で、加えて化学も受講しておりました。
この生徒に関して言えば、学校は進学校でしたが、札幌の進学校にありがちな理科の進度が遅いところ。学校を基本に勉強していた生徒でしたので、夏休み明けにも学校の化学の授業はまだまだ終わらず、英語に加えて化学も、そして秋には数学も、という形でした。
英語は相変わらずの単語の暗記。今までの英語の指導で単語の暗記をする授業というのは、経験したこともなく、驚いたようでしたが素直に頑張っていました。化学は、教科書とエクセルを使っての基本学習。何も特別なことはしていません。
②素直に頑張ること
当たり前の話ですが、本人が努力しなければどうしようもありません。逆転合格をしたいのであれば、A判定を連発している生徒よりもさらに多くの努力をするという気迫は必要です。A判定を連発している生徒は、通常努力の量は非常に多いので、そうやすやすと努力の量で上回れるものでもないのも現実ですが、逆転合格をしたいのであれば、
何が何でも合格する
という強い意思が必要です。
③効率の良い勉強をすること
自分に打ち克てとはよく聞きますが、自分に打ち克って努力をしても、他人よりも点数が低ければ当然のことながら受験には落ちます。それが受験。だからこそ効率が必要です。
よって大事なことは努力の質。いくら本人が頑張って勉強しても、質が悪ければ効果は悪い。偏差値の高い大学を受けるからと、難問ばかりに挑戦していてはいけないとはよくきく話ですが、実際北大の医学部の問題の難に度は年によってある程度のばらつきがあります。
全科目やや難の問題を解ければそれこそトップ合格できるほどになるでしょうけれど、そこまでの時間はないので、基本は全範囲。頻出分野や、得意科目はやや難までくらいの作戦も必要です。
④効率の悪い勉強を避けること。
効率の悪い勉強法として数学では
①解き方を意味も分からず暗記する。 ②すぐに答えを見て、理解したつもりになって自分で解かずに放置する。③教科書をおろそかにする。
等が上げられます。
英語では
①単語をおろそかにする。②文法用語にこだわる。③英語をSVOCと分解する。
などが挙げられます。
⑤高上の方法、演習主義に合っていたこと。
英語では徹底的な単語の暗記です。どちらも私はあまり好きな単語帳ではないのですが、その生徒が持っていたので、DUOを使ったり、速読英単語を使っていました。生徒本人が英文を読み、意味を述べていくのです。(訳を述べるというよりも、意味を言っていく感じ)
理系科目は、基本的に演習と解説です。生徒の弱いところはすぐに分かったので、きちんとその生徒に対応した授業を展開しました。理系科目において、授業を受けてばかりでも力はつきません。自分で演習する必要があるのです。プロの話を聞くだけで、計算力がついたりはしないのです。
⑥頭が良かったこと。
最後にこれについても触れておきます。
「みんなに才能がある」
とか、
「やればできる」
とかいうのは教育業界でまことしやかにささやかれる真っ赤なウソです。
本人の能力的な話が問題で、勉強ができていない生徒に多くのコマを取らせて、お金を払わせ、偏差値もろくに上がらずに、もう絶望的な受験体験をする例など、ゴマンとあります。
はっきりと言っておきますが、人間には能力の限界もありますし、物事適性というものが存在します。
逆転合格を成し遂げるためにいは、本人の能力だって必要である。そこは忘れてはならない現実です。
私は、言葉には責任を持っているので、真面目な努力は報われるとか軽はずみに言うことは決してしません。
真面目に努力することなど当たり前。
正しい方向性の努力と、本人の能力が必要なのです。
夏も終わりにさしかかり
夏も半分くらいを過ぎ、思ったより受験勉強が進んでいないことに焦っている受験生も多いのではないでしょうか?
そんな受験生に問いたいです。
「君は、きちんと適切な問題を演習しているのかい?」
と。
最後は自分一人で解くのです。そのことは決して忘れないでください。
高上代表 佐藤一行